チャリ走VR

自転車でコースを走って跳ぶだけのシンプルなゲーム。
でも何故か走れば走るほどハマっていくスルメゲーです!

チャリ走VR

※このチャリ走VRですが、私はPSストアのセールで98円だった時に購入しているので、このゲームに対しての評価が少し甘くなっているかもしれません。

チャリ走VR

発売日 2017年2月21日
発売元 スパイシーソフト株式会社
ジャンル アクション
パッケージ版 なし
ダウンロード版 980円
PS VR専用

チャリ走VR
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ただひたすら走るだけなのに、気が付いたらハマっていた

このゲームは用意されたコースを自転車で走るだけのとてもシンプルな内容です。

走るといっても強制スクロールで勝手に前へ進んでしまうので、自分の意志で任意にスピードアップする事も、ブレーキもかけて減速する事もできません。

用意された操作はハンドルを切って、ジャンプするのみ。
コースは基本的に1つだけで、選べるモードもたったの2つしかありません。

購入して最初に遊んだ時は、98円セールになるのも頷ける、ずいぶんとシンプルなゲームだなと思っていました。

しかし、何回か遊んで長距離を走れるようになってくると段々と面白くなってきて、気が付けばすっかりとハマってしまっていました。

そんな意外なスルメゲーであるチャリ走VRの魅力を紹介していきたいと思います。

VRでは珍しいバカゲーの雰囲気漂う明るい世界観

このゲームでは、昔のローポリゴン風な見た目のCPUが同じコース上を走っていて、お邪魔キャラとしてプレイヤーを妨害したり、ハチャメチャな行動をとってきます。

ものすごい勢いでコースアウトして雄叫びをあげながら谷底へ落下していったり、障害物に衝突して関節グニャグニャのキリモミ状態で画面の果てまで転がっていったりします。

このお邪魔キャラ達の、ハヴォック神的な(このゲームはUnityですが)物理演算を過剰に効かせた演出は見ていて思わず笑ってしまいます。

それとコースに設置されている間抜けなポーズのオブジェなども含めて、全体的にバカゲーの様相を呈しているので、VRゲームにありがちなホラーやダークな雰囲気とは程遠い内容になっています。

そういった明るい内容はプレイするうえで気が滅入る事がないので、毎日なんとなく息抜きにVRを装着して気分転換に遊ぼうかなという気持ちになれます。

覚えゲーの面白さがある

このゲームで走るコースには規則性があるので、初見では越えられなかった障害も何回かプレイすれば突破できるようになってきます。

チャリ走というタイトルから連想されるのはレースゲームのような内容だと思いますが、どちらかと言うと覚えゲーや死にゲーに近い面白さがあります。

コースの難易度は徐々に上昇していきますが、失敗しながらもリトライを続ければ確実に上達していくので、そういった達成感に快感を覚える人はハマれると思います。

VR酔いになりにくい

レースゲームやコクピット目線で操縦するゲームなどで発生するVR酔いがこのゲームではほぼ発生しません。

例としては、私の場合はRIGS、STAR BLOOD ARENA、Robinson、ドライブクラブあたりは酔いが激しくて5分と遊んでいられません。

すぐに酔ってしまうゲームはどんなに内容が素晴らしくても遊ぶ気が徐々に失せて、最終的にはまったく起動しなくなってしまいます。

その点このゲームはVR酔いを研究して開発された模様で、私は殆ど酔いを感じた事がありません。
むしろコースに馴れるとスイスイ走れるようになるので、プレイしていて気持ち良さすら感じるようになってきます。

チャリ走は何回も繰り返し遊ぶゲーム性なので、酔いづらいというのは非常に重要で、これはとても優れた点だと思います。

オンラインのランキングが熱い!

私がこのゲームにハマっている一番の理由がこのランキングの存在です。

PSVR専用ゲームの為やりこんでいる人が少ないのか、ちょっと慣れてくるとすぐにネットランキングの上位に入る事が出来るようになります。

あまりプレイヤー人口が多くないんだろうとなぁとは思いつつも、順位づけされると意外と手ごたえや達成感が感じられるもので、次にやったらもっと上位を狙えるのでは?という気がしてついついまた遊んでしまいます。

やりこんだ分だけ確実に走行距離が伸びるし、ランキングも上位にいけるので、より好成績を目指してまた挑戦したくなる中毒性(ちょっと褒め過ぎか?苦笑)があります。

逆に言うと、このランキングに興味がわかない人には、他にやり込める要素が無い為、このゲームの評価は低いものになるかもしれません。

VRの体験プレイや接待に最適

このゲームは操作が簡単でコースアウトしたら終わりというシンプルなルールなので、VRを友人や知人に体験させる時の一本として使えると思います。

ゲームの結果は走行距離という絶対的な数値でリザルトされるので、誰が一番長く走ったかを競ったりして勝負にもしやすいです。

自分の家に友達が来てゲームをするような機会があるのなら、PSVRの接待用にインストールしておいても良いかもしれません。

運の要素が絡むCPUの妨害が非常に残念

ここまでこのゲームについて結構べた褒めしてきましたが、非常に残念な点があります。
それはコースの中を一緒に走っているCPUキャラクターの存在です。
(公式によるとライバルのサトウと言うのがいるらしいがどれの事か判別がつかない・・)

彼らは時にプレイヤーを妨害してくる事があるのですが、その中に回避不能な行動があります。

自分より前方にいるCPUキャラが障害物を設置してくるトラップや、横からの幅寄せ攻撃は回避可能なのですが、たまにやってくる後ろからの衝突行為が困りものです。

基本的にこのバックアタックによる玉突き攻撃は回避不可能で、せっかく調子良く走れていたのに不慮の事故で前方へ突き飛ばされてゲームオーバーになってしまう事があります。

CPUの動きは恐らくランダムで(仮にルーティンがあったとしても把握するのは無理)、ランキングに挑戦するうえで運の要素が絡んでくるのは非常に残念です。
記録を伸ばしている最中に後ろから衝突されてゲームオーバーになった時には目も当てられません。

もしかすると後方に気を配って走れば回避する事も可能かもしれないのですが、前方への目線を一瞬外して後ろを振り返りながら走るプレイはかなり高度なテクニックが要求されるでしょう。

私も何度か試してみましたが、素早く首を回して後ろを振り返る視線の移動はVR酔いを促進させる気配があったので断念しました。

扇風機を使うと爽快感アップ?

ここでチャリ走VRをより楽しむ為のちょっとした裏ワザを紹介したいと思います。

それは、扇風機やエアコンを使って自分の体に風を当てながらプレイする事です(笑)。
このプラスアルファの体感によって疾走感がよりアップします。

くだらないとか原始的と思われるかもしれませんが、映画館の4DXにも場面に応じて風が出る演出があるし、ソニーのPSVRのイベントでもこの体感方法が採用されていました。

特にこのゲームはブレーキが無くひたすら前進している設定なので、常に身体に風が当たっていてもシチュエーション的に矛盾する瞬間がありません。
全身で風を切って走っている感覚が味わえて意外と爽快なので、試しにやってみてください。

それと元々酔いにくいゲームではありますが、VRヘッドセットを被っていると蒸して気分が悪くなる事もあるので、さわやかな涼風がVR酔いを軽減する効果があると思うのでオススメです。

まとめ

このゲームの評価は、定価で購入するか、セール価格で購入するかによって印象が大きく変わってくると思います。

980円の定価で購入した場合、その価格に見合った価値を見いだせるかはその人の趣向によりますので、私自身はこのチャリ走VRが大好きなのですが、ここでは万人にはおすすめができません。

こちらのページにいくつかアップした動画を見て頂いて、購入する前に良く判断してみてください。

今後、98円という破格のセールはもう無いかもしれませんが、恐らく半額くらいの値下げはまたあると思います。
定価での購入に躊躇するようなら、無理して買わずに次のセールを待った方が賢明でしょう。

もしこのゲームの内容と980円という価格がアリだと思える人は、ぜひ買って遊んでみてください。
そして購入した後は、仮に最初につまらなく感じたとしても、とりあえず4000mを超えて安定して走れるようになるまで挑戦してみて欲しいです。

安定して長距離を走れるようになってくると、気持ちよくコースを走れるようになるし、爽快感や達成感を味わえるようになりますので、俄然面白くなってくると思います。

私は日々記録を伸ばして上位ランカーへ登りつめていっていますので、ぜひあなたもランキングへ挑戦してみてください。挑戦お待ちしています!

チャリ走VR
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